アルヴィン・ノイスと1914年独版『バスカヴィル家の犬』

映画史館・ドイツ より アルヴィン・ノイスは1910年代中盤~後半に人気を博したドイツの男優さんです。1900年代に舞台で経験を積み、1910年からノルディスク社作品を中心に活躍、ハムレットやジキル博士などを演じて知名度 … 続きを読む : アルヴィン・ノイスと1914年独版『バスカヴィル家の犬』

1917 – ファルコネッティ主演 『ソムリヴ伯爵夫人』 仏パテ社オリジナルリーフレット

秘宝館・ファルコネッティ より 女優シュザンヌ・デヴォイヨドはコメディ・フランセ―ズ劇場の同僚数人と共に遊び半分で映画製作会社「モリエール映画社」を立ち上げ、スタニ・デルヴォワの筆名を使って『道化師』の脚本を書き上げた。 … 続きを読む : 1917 – ファルコネッティ主演 『ソムリヴ伯爵夫人』 仏パテ社オリジナルリーフレット

1910年代初頭 – 28mm 仏ゴーモン社・ボビー君喜劇のフィルムを見つけた話

映画史館・フランス より 先日、仏パテ・フレール社製の28ミリフィルム数点が売りに出されているのを見つけました。1910年代中盤のパテ・コック映写機に対応、流通期間が数年という短命フォーマットで、フィルムが市場に出てくる … 続きを読む : 1910年代初頭 – 28mm 仏ゴーモン社・ボビー君喜劇のフィルムを見つけた話

エレナ・ポレヴィツカヤ Elena Aleksandrovna Polevitskaya (1881 – 1973) Елена Александровна Полевицкая

帝政ロシア/ソヴィエト初期映画史再訪 [14] & 映画史・ロシア & 映画史・ドイツ & サイン館・ロシア より 1918年のロシア革命は映画史にも少なからぬ影響を及ぼしています。 帝政期に活躍 … 続きを読む : エレナ・ポレヴィツカヤ Elena Aleksandrovna Polevitskaya (1881 – 1973) Елена Александровна Полевицкая

1917 – 9.5mm 『悲しみの聖母』(アベル・ガンス) 1926年仏パテ社版プリント

『アベル・ガンス [Abel Gance]より ベルリアク夫人となった彼女は地味な舞台裏へと追いやられた気がして当初は驚き、心底傷ついた。今となって夫の心の中に自分の居場所がほとんどないことに腹を立てていた。夫は昼も夜も … 続きを読む : 1917 – 9.5mm 『悲しみの聖母』(アベル・ガンス) 1926年仏パテ社版プリント

1926 – 『悲しみの聖母』リバイバル上映会招待券

トリオンフ映画社は 貴殿を以下の上映会にご招待いたします 『悲しみの聖母』 アベル・ガンス監督作品 『若返りの泉』 『チュニジア』 上映会は1926年3月1日の14時半より パリのドゥエ通り61番地、アルティスティク映画 … 続きを読む : 1926 – 『悲しみの聖母』リバイバル上映会招待券

1916 – エミー・リン Emmy Lynn 直筆メッセージ入り劇場用パンフレット

映画女優として名が知られる直前の1916年、エミー・リンは『キット(Kit)』という3幕物の舞台喜劇に出演しています。劇場付きのオーケストラが伴奏を担当していて、同楽団でチェロを担当していた音大の女学生がエミー・リンと共 … 続きを読む : 1916 – エミー・リン Emmy Lynn 直筆メッセージ入り劇場用パンフレット

1917 – 『浮浪者』 (仏パテ・フレール社、アンリ・クロース監督)

自由気ままに生きる放浪の男(アンリ・クロース)が小さな村にやつてきた。普段から自然に慣れ親しんでいる男は不思議な知識の持ち主で、羊たちが謎の病気で死に始めた時にも手を貸して伝染病の拡散を防いだのであつた。村娘のトワネット … 続きを読む : 1917 – 『浮浪者』 (仏パテ・フレール社、アンリ・クロース監督)

1914年(大正3年) 黒いカーネーションの秘密

AI(人工知能)で白黒写真をカラー化する技術はこの数年で大きく進歩していて、何らかの形で実例をご覧になったことがある方は多いと思われます。オンラインのサービスを提供しているところもあったので一枚のデジタル画像をカラー化し … 続きを読む : 1914年(大正3年) 黒いカーネーションの秘密

1912 – 『国なき人』(独ビオスコップ社、ウアバン・ガーズ監督)

『國なき人』此の畫程私の心に深く刻まれたものはありません。ビオスコップの藝術的な映畫とは實に此の樣なジプシーの乙女の戀を描いた中に深刻な心氣が漂ふてゐるからです、『國なき人』の —舞つたあの姿はそゞろ私の頭に … 続きを読む : 1912 – 『国なき人』(独ビオスコップ社、ウアバン・ガーズ監督)

1910年後半 – 尾上松之助 『今戸大八』『平井権八』 幻灯機用種板 4枚

[※] 2022年2月、写真を撮り直して再投稿しました。 フィルムを基にしたこの種のスライドについては神戸大学の福島可奈子氏が「大正期から昭和初期における齣フィルムの蒐集と文化」(『映像学』2018年99巻)で言及されて … 続きを読む : 1910年後半 – 尾上松之助 『今戸大八』『平井権八』 幻灯機用種板 4枚

1913 – 『さらば青春』(伊イタラ社、ニーノ・オクシリア監督)

・1913年版『さらば青春』 イタラ映画社、ニーノ・オクシリア監督、リディア・クアランタ主演 ・1918年版『さらば青春』 イタラ映画社、アウグスト・ジェニーナ監督、マリア・ヤコビニ主演 ・1927年版『さらば青春』 ジ … 続きを読む : 1913 – 『さらば青春』(伊イタラ社、ニーノ・オクシリア監督)

1913 – 『海の彼方へ』(原題『故郷と異郷』、独コンチネンタル社、ヨーエ・マイ監督)

親子の情を極度に切實に表はした作でジョー、マイ氏の藝術的活動寫眞作品とも云ふべきもので且又出演者は獨逸有數の名優殊にイプセン劇に名あるエマヌエル、ライヒヤー氏及びその實子エルンスト、ライヒヤー氏及び獨逸座の名優ヨハンナ、 … 続きを読む : 1913 – 『海の彼方へ』(原題『故郷と異郷』、独コンチネンタル社、ヨーエ・マイ監督)

1912 – 『セベラ』(原題『死の指輪』、ゴーモン社、ルイ・フイヤード監督)

『恐ろしげな彫物ぢや』と云ふ時、士卒は其蓋を取つた。中の木乃伊は、服装によつて、すぐ女と知れたが、ナポレオンは其木乃伊の顔を見ると共に、 『あ!』と小さく叫んで、思わはず幕僚を省みた。そして、 『恐ろしい顔をして居るわい … 続きを読む : 1912 – 『セベラ』(原題『死の指輪』、ゴーモン社、ルイ・フイヤード監督)

1913 – Normal 8『プラーグの大学生』 独DEFA社プリント

彼はその大学の劍道部のチヤンピオン。今日も大いに練習試合をして得々として下宿に帰る途中、ハツとなるやうな美しひ人に出會つた。それは馬車に乗つた伯爵の令嬢であつた。一目見て激しい戀に取りつかれた。しかしみすぼらしい自分自身 … 続きを読む : 1913 – Normal 8『プラーグの大学生』 独DEFA社プリント

1910年中盤 – ドイツ無声映画35ミリフィルム断片 タイトル不明(マックス・マック監督作?)

昨年末、独イーベイで一本の35ミリフィルムが売りに出されているのを見つけました。 字幕やクレジットがなくタイトルは不明。商品説明に冒頭数コマを撮影した写真が添えられていました。室内装飾やカメラの構図など1910年代中盤の … 続きを読む : 1910年中盤 – ドイツ無声映画35ミリフィルム断片 タイトル不明(マックス・マック監督作?)

マリア・オルスカ Maria Orska (1893 – 1930)

ウィーンで昨夜、女優のマリア・オルスカさんが亡くなっているのが発見された。享年35才、死因は睡眠剤(バルビタール)中毒。ひとつの人生がここで悲劇的な終わりを告げた。良き意図を備えた仲間たちが幾度となく救い出そうとしてきた … 続きを読む : マリア・オルスカ Maria Orska (1893 – 1930)

2022年1月6日 – 京都・葵公園 尾上松之助胸像

6日午前中は繁華街で写真撮影や買い物を楽しんできました。町には正月気分が漂っているものの、錦市場などは平日だったこともあって人出は少なかったです。 午後に地下鉄で烏丸今出川まで向かい、そこから徒歩で東に移動。途上、鴨川を … 続きを読む : 2022年1月6日 – 京都・葵公園 尾上松之助胸像

大正4年 – 「フイルムの行衛」(森田 淸、『キネマ・レコード』 1915年6月 通巻第24号)

毎月我國へ輸入せらるゝ處の陰陽のフイルムは尺數に於て實に何十萬呎を算するのであるがその割合に映畫商及び映畫會社の倉庫に充滿しないのは如何なる原因かと沈思默考したあげく漸く會社その他映畫商の内幕から魂膽を知る事が出來た。[ … 続きを読む : 大正4年 – 「フイルムの行衛」(森田 淸、『キネマ・レコード』 1915年6月 通巻第24号)