1920年代中頃 9.5mm ベルギー 個人撮影フィルム 6本

「05b 個人撮影動画」より

1920年代中盤にベルギーで撮影された家族動画。仏パテ社の20mリール×6本。元々フィルム1本+3本の組みあわせで購入したのですがが、2本おまけを付けてくれました。

自然に囲まれ、多くの動物(ウサギやヤギ、猫)を飼っている若夫婦一家を舞台とし、おそらくネリーさんという名前の娘の成長を追った内容。

1920年代中頃 9.5mm ベルギー 個人撮影フィルム 6本
Mid 1920s Belgium 6 Private Films

[01] 『絵本』Le Livre d’images – 1924
    ・テーブルで熊の人形と一緒におままごとをしている様子
[02] 『ピトゥチュ一家』La Famille de Pitoutch – 1925
    ・1925年8月30日、娘さんの3歳の誕生日に撮影された一本
[03] 『ネリーの友達』Les Amis de Nelly – 1925
    ・家で飼っているウサギや猫を主に撮影したもの
[04] 『無題』
    ・母親と一緒にヤギと戯れている様子
[05] 『無題』
    ・前半は猫を抱いてお座りしている様子、後半は屋内での入浴
[06] 『無題』
    ・この一本だけ数年の時間を置いて撮影されており、
     一人で自転車に乗っている場面と母親との菜園いじりが収められています。

9.5mm動画カメラが市販されて間もない1924年の年号が見られ、時期の特定できている手持ちのフィルムとしては最も古いものです。一部に手書き字幕が挿入されているなど技術力が伝わってきます。

2013年2月に購入したセットで何度か映写機で実写しています。左が今回行った解像度4800dpiでのスキャニング、右は1920年代末のアレフ映写機での実写(2015年7月)。アナログは上下トリミングされて粒子感が強く、画面四隅にレンズの球面収差によるボケが出ています。それでも25ワットの微弱な光源でこの解像度はなかなかではないかと。

1924 – Super8 『ニーベルンゲン 第一部 ジークフリート』 (フリッツ・ラング監督)

「8ミリ 劇映画」より

『メトロポリス』(1927年)と並ぶラング監督のサイレント期の代表作。『第一部:ジークフリート』は竜退治、不死の力の獲得、ギュンター王の娘クリームヒルトへの求婚を経て、裏切りにあった主人公が殺害されるまでの物語を描いていきます。

8ミリとしては米ブラックホーク社の400フィート5巻物、独ピッコロ社によるダイジェスト版などが発売されていました。こちらは戦後にフランスでリリースされた400フィート4巻物。今回はそのうち2本目を試写しています。

[タイトル]
La Mort de Siegfried

[原題]
Die Nibelungen: Siegfried

[製作年]
1924年

[IMDB]
tt0015175

[メーカー]
仏フィルム・オフィス社

[カタログ番号]
不明

[フォーマット]
Super 400ft*4(無声)

『大正名優鑑』 (劇と映画 第一周年記念臨時増刊、大正13年)

歌舞伎と映画を扱っていた月刊誌『劇と映画』の創刊一周年を記念し大正13年に作成された俳優特集号。表紙は木版を貼りこんだもの。本体と同じ大型サイズに多数のグラビアを収録しています。

前半は歌舞伎俳優をまとめており、後半が映画編。映画編では各映画会社の首脳陣(城戸四郎、白井信太朗氏ほか)が登場、その後5つの会社(松竹蒲田、松竹下加茂、日活、東亞、帝國)の専属俳優が紹介されていきます。

蝶ネクタイにモガ帽、鼻眼鏡…手彩色の写真に写しだされたファッションに時代の雰囲気が良く出ています。

[出版者]
東京国際情報社

[出版年]
大正13年 (1924年)

[サイズ]
32.4 × 24.5 cm

[定価]
2円

1924 – 9.5mm リン・ティン・ティン主演 『義勇の猛犬』

1929年に米アカデミー賞が初めて開催された時、審査員投票で最初に男優賞に選ばれたのはリン・ティン・ティンという名のシェパード犬でした。

栄えあるイベントの初代男優賞が果たして犬でいいのか…審査結果は一旦キャンセルされ、再度の投票で『嘆きの天使』主演のエミール・ヤニングスに付与されることが決まりました。

『義勇の猛犬 (Find Your Man)』はそんなリン・ティン・ティンの初期作。カナダを舞台とし、婚約者と会うために山村にやってきた青年が材木の密売事件に巻きこまれていく物語です。

閉じこめられていたリン・ティン・ティンが助走をつけて檻に突進、しがみついて乗り越えてしまう場面、蒸気機関車との並走場面など見どころ満載。当時の子供たち、そして大人たちまで魅了されたのがよく分かります。

[タイトル]
Rintintin, redoutable témoin

[原題]
Find Your Man

[製作年]
1924

[Movie Walker]
mv2543

[IMDB]
tt0014901

[メーカー]
仏パテ社

[カタログナンバー]
918

[フォーマット]
9.5mm (ノッチ有) 20m *6リール

イリーナ・レオニドフ Ileana Leonidoff (1893 – 1968) 露/伊

イタリア未来派の代表作『Thais』 (1917年)でヒロインに抜擢され注目を浴びたのがイリーナ・レオニドフでした。

ロシア生まれで若くしてイタリアに移り住み当初はオペラ歌手の修業を積みます。まず映画女優として名を上げて歴史映画(『アッティラ』)や恋愛ドラマに出演、1922年を境にバレエに活動を移していきました。

ローマを拠点とし自身のバレエ団を結成海外公演を行っていた記録があり、1924年にロンドン公演を行っています。このサイン入り写真はその際の一枚と思われます。

とても綺麗な写真ですが数か所の汚れ、右下に目立つ破れがあります。

Ileana Leonidoff 1924 Autographed Photo

[サイズ]
15.0 × 20.0 cm

[IMDB]
nm0503064

[出身]
ロシア/ウクライナ

[誕生日]
3月3日

[コンディション]
C+