ジャンヌ・エルブラン Jeanne Helbling (1903 – 1985) 仏

「フランス [France]」より

Jeanne Helbling 1935 Inscribed Photo
Jeanne Helbling 1935 Inscribed Photo
1903年フランスのアルザス地方生まれ。1920年頃から端役で映画に出演、次第に女優業を本格化させていきました。初期作品ではパテ社で撮影された『小さな悪魔』が9.5ミリフィルムで市販されていて、娘役を演じていた頃の様子を知ることができます。

1920年代中盤がキャリアの最初のピークですが、彼女が特殊だったのはいわゆる大手映画会社(パテ社、ゴーモン社)から距離を置き、独立系映画会社や監督(アンドレ・ユゴン、アルベルト・カヴァルカンテ、ジャン・ルノワールなど)の作品に絡む機会が多かったことです。

中でもジャン・エプスタインと相性が良く、シュールレアリズム短編の秀作として知られる『三面鏡』で中心の役を演じていたのが彼女でした。

Jeanne Helbling in La Glace à trois faces (1927)
『三面鏡』(La glace à trois faces, 1927年)より

1930年代初頭、ハリウッド映画仏リメイク版への出演を経た後に渡米。ハリウッドの流儀があわずに程なくして帰国、舞台やミュージックホールに活動を広げていきました。カジノ・ド・パリで歌や踊りを披露しアルハンブラにも出演、今回入手した直筆メッセージ入りの写真は1935年アルハンブラ出演時に残されたものです。

心優しき同僚のポーレットさまへ
仲良き時間を過ごした思い出に
ジャンヌ・エルブラン
アルハンブラ、1935年

Souvenir amicale, pour ma
gentille camarade Paulette
Jeanne Helbling
Alhambra 1935

30年代中盤以降は脇に回る機会が多くなりますが出演ペースが落ちることはありませんでした。第二次大戦時にレジスタンスに協力、その貢献を認められ戦後英仏の政府それぞれから勲章を受けています。

[IMDb]
Jeanne Helbling

[Movie Walker]

[出身地]
フランス(タン)

[誕生日]
7月26日

鈴木 傳明/伝明 (1900 – 1985)

Suzuki Denmei 1935 Autographed Postcard
Suzuki Denmei 1935 Autographed Postcard

 スポーツ俳優の第一人者でフアンの人氣を一人で背負つて立つ彼。素人しては驚くべき成功といはねばなるまい。
 彼は下谷區上野櫻木町の炭屋に生れたチヤキチヤキの東京ツ子。明治三十三年生れ、往年明大の経濟科に通學の傍ら神田神保町に『すゞき』といふ喫茶店を從妹と經營したという變り者。元来映畫が好きなところから學業の餘暇小山内氏の松竹キネマ研究所で映畫を研究し第一囘試作映畫『路上の靈魂』で主役を振られたを皮切りに大正十一年に模範活動寫眞が創立され『大親鸞』で善鸞に扮して大に天才を發揮して好評を博した。超えて大正十三年明大商科を卒へて商學士の肩書付となつたが算盤の桁を外して遂に京都の日活撮影所に現はれ『塵境』『我等の若き日』『金色夜叉』に主演して好評を博す。後松竹に轉じて『海人』『受難華』『海濱の女王』『海の勇者』『森の若者』に主演し益々人氣を高め、蒲田の最高幹部俳優として一般フアンから騒がれ就中若き男女の共鳴を享けてゐる。最近の人氣投票では見事に最高點を獲ち得てゐる。
 趣味は運動、有らゆる競技と讀書。

『玉麗佳集』(1928年)

『路上の霊魂』より

やや癖のある縦書き署名に1935年の年号が付されたものです。

Denmei Suzuki (1900 – 1985)

[IMDB]
nm0840560

[JMDB]
p0377320

[出身]
日本
東京・上野

[誕生日]
3月1日

「コンディション]
B

アベル・ガンス監督、昭和10年の手紙 Abel Gance (1889 – 1981)

Abel Gance 1935 Typed Letter

拝啓

8月19日付けのご質問に対する回答となりますが、
アルジェに映画スタジオ群が作られればとても便利だろうと思います。
計画が実現すればすぐに多くの顧客が見つかるのではないでしょうか。

心よりの敬意をこめて

アベル・ガンス

1933年に復刊されたアート誌「欧州芸術家(ユーロップ・アルティスト)」の質問に応えた短いタイプ打ちの手紙。1935年(昭和10年)9月11日の日付が打たれたもの。

レターヘッドに朱色で名前が印刷されており、便箋下部には同色で住所も記されています。

墺オイミッヒ P1 9.5mm サイレント映写機

オーストリアのオイミッヒ社が初めて発売した映写機。モーター付きの9.5mm機で、上部と土台部が分離でき、それぞれに別なシリアルが振られています。レンズに銘はありません。

リールを固定するパーツの一つが折れてしまっているのですが実写には影響なかったので一安心。タグが残っており、メーカーによる検品日(5524、おそらく1935年5月24日)を見て取れます。

シリアル:(本体)6594 (モーター基盤部)5208
製造: オーストリア
対応フィルム:9.5m
製造時期:1930年代前半
対応電源:110 & 220V
コンセント:欧州仕様
映写速度:可変式

[履歴]
2015年1月22日購入