1920年代後半 パテベビー × ツァイス・イコン「ディアフォト」(消失型露出計)

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Diaphot (lates 1920s extinction light meter , Pathé Baby × Zeiss Ikon)
1920年代後半にパテベビーブランドと独ツァイス・イコン社のコラボアイテムとして発売された露出計。1920年代前半に独Ica社とコラボした同名機器の後継で、パテ社&ツァイス社のコラボとして確認できている唯一のものです。
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円形の硝子の縁に細い金属製のフレームがあり、裏側ののぞき窓を覗きながらフレームを回していくとどこかの段階で風景が見えなくなります。その時に表面に書かれている数値を露出として撮影していく形です。「Extinction Light Meter(消失型露出計)」と呼ばれるタイプで目視による精度は低く、より高性能な露出計がカメラに内蔵されていく流れで使われなくなっていきました。

革ケースには説明書が入っていました。使用時のイメージ図などが掲載されています。

1920年代 仏パテ社「パテオラマ」(携帯用35ミリフィルムビューワー、小型幻灯機)

1920s-patheorama-bakelite01 1920年代に市販されていたハンディサイズの35ミリフィルムビューワー。ポータブル式の幻灯機と見ることもできます。
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側面の蓋を開いてフィルムを装着。正面の大きなレンズを見ながら光にかざすと拡大した静止画を見ることができます。パテ社はこのパテオラマ自体を組みこめる幻灯機「ココリコ」を同時発売していました。アダプターにパテオラマを置いて幻灯機に火を灯すと壁に画像が投影できるシステムでした。

パテオラマはベークライト製で、黒いフラットなデザインの廉価版が多く普及していました。手元にある機種はエンボス処理が施された上位機。デザインや色遣いに19世紀末アールヌーボー的な要素を見てとることができます。

フィルムは6本セットで売られていたようです。

1932年 仏パテ社 映写機・撮影機および周辺機器カタログ&定価表

pathe-baby-tarif-general-france01pathe-baby-tarif-general-france02左列にカタログナンバー、中央列に商品名と簡易スペック、右列に旧フランでの価格。

1ページ目に映写機とスクリーン、2ページ目に周辺機器、3~4ページ目に自家現像用の商品と続いていきます。当時のパテベビー映写機の価格は約600旧フランでした。これは現在の金額に換算すると5万2千円強(400ユーロ弱)に相当するそうです。

金額だけ見るとそんなものかとも思いますが、労働者の平均時給が3.19旧フラン(280円程度)、朝刊を0.3旧フラン(約26円)で買えた時代の話ですのでやはり高価なものだった様子がうかがえます。

1930年代初頭 日本 パテベビー映写機 チラシ

二つ折り見開き4ページ、出版社名明記なし。パテベビー映写機、キッド、リュクスの3台を中心としたラインナップで1932年前後と思われます。ベビー映写機75円、キッド映写機が29円、リュクス映写機が165円、手回し式カメラ(レンズF=3.5)45円、モトカメラ115円の価格設定となっています。

仏パテ社 パテベビー映写機 メンテナンスキット

1920s - Pathé Baby nécessaire d'entretien
1920年代 パテベビー映写機メンテナンスキット
パテベビー映写機のクリーニングやメンテナンスに必要な道具一式をまとめたもの。

1)マイナスドライバー
2)埃を除去ための筆
3)シャモア革のクロス
4)真鍮製のオイル差し
5)象牙製と思われるヘラ

5つの道具が含まれています(クロスは箱にしまったまま)。当初は紙製の箱入りで後に金属製の缶入りに変更されました。パテ社の製品カタログではカタログ番号F20が振られています(価格は15旧フラン)。

仏パテ社製 金属製スプライサー

Pathe 9.5mm film colleuse
仏パテ社製 金属製フィルムスプライサー
木製の土台を持つ純正スプライサーよりやや後年のもの。スプライシングの際、フィルムのずれを防ぐため3か所で固定する仕様になっています。 40年代になると角ばったデザインの後継機が使われるようになりました。