入江 たか子 [Irie Takako]

日本・女優 & 女優別絵葉書ギャラリーより


Irie Takako Autographed Postcard

明治四十四年二月七日東京に生る。本名東坊城英子。昭和二年三月東京神田文化學院中學部卒業、同年五月エラン、ウヰタール小劇場に入り四年一月日活に入社し今日に至る主なる主演映畫は「けちんぼ長者」「松竹梅」「激情」「借りた指輪」「弱虫療法」「地球は廻る」。趣味は音樂、讀書、繪畫嗜好物は甘いもの、果物等。現住所は京都市上京區御前通小路下る東坊城方。

『日本映畫俳優名鑑』(1928年7月、映畫世界社)


容貌風姿 – 一點の非の打ち所もないといはれるのが、現在スクリーンの女王と讃へられてゐる入江たか子だ。その張りのある双眸に、内田博士苦心の手術がほどこされてから、更に一層の妖艶さを増した。日活時代からの娘役者であるが、最近は凄艶無比の水藝師に扮して、當代一のエクランの花と絶賛されて居る。人も知る東坊城子爵家の姫君、文化學院を出てヴィタール小劇場の舞臺に立ち、昭和四年日活に入り、現在は入江プロの女撮影所長として映畫界に君臨して居る。本名東坊城英子。二十三歳。

『處女作・出世作・代表作 映画花形大寫眞帖』(大日本雄弁会講談社、1934年)


[JMDb]
入江たか子

[IMDb]
Takako Irie

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