クロード・メレル Claude Mérelle (1888 – 1976)

サイン館 フランスより

Claude Mérelle
1922 Autographed Postcard

シャルル・ド・ロシュフォールと同じくJ・ディディエ孃の旧蔵品で1922年の直筆サイン入り。

リズ・ローラン名義での紹介記事
エブド・フィルム紙1917年4月7日付
『労働』(1919年、アンリ・プークタル) 左端にクロード・メレル。右端に主人公リュック役のレオン・マト (GPアーカイヴより)

1910円代中盤にゴーモン社で女優デビュー、当初は本名のリズ・ローラン(Lise Henriette Marie Laurent)で活動していました。

ルイ・フイヤードやレオンス・ペレ、アンリ・プークタル作品に多く出演。この時期、欧米で黒眼黒髪の女優は妖婦や悪女に配されるケースが多く、クロード・メレルも1916年の『探偵シャントコック』で悪党団を率いる女首領、数年後の『労働』では底意地の悪い強欲なブルジョワ女性として登場。1921年『三銃士』でもリシュリュー卿に仕えた稀代の悪女ミレディを熱演。この役のインパクトは大きく数年後に続編『ミレディ』が制作されたほどでした。

『カマルグの王』(1922年、アンドレ・ユゴン) 右に荒くれ者役のジャン・トゥロー (GPアーカイヴス)
『ふくろう党』(1927年、ルイツ・モラー) かつてファントマを演じたルネ・ナヴァールと並んだ一場面(GPアーカイヴス)

翌1922年には『カマルグの王』に出演、ヒロイン(エルミール・ヴォ―ティエ)に呪いをかけ主人公(シャルル・ド・ロシュフォール)を寝取る禍々しい流浪の女に扮しました。1920年代後半になると連続物(『ふくろう党』『さまよえるユダヤ人』)に多く出演するようになり、バルザック作品の映像化『ふくろう党(レ・シューアン)』では気の強さと悪意で突出した革命派の市民マリーズを熱演。その後トーキーへの切り替えに伴い、声と演技スタイルで対応することが出来ず1920年代末には映画界を離れています。

[IMDb]
Charles de Rochefort

[Movie Walker]
クロード・メレール