独パテックス社 200B 9.5mm映写機

Mid 1930s German Pathex 200B 9,5mm Silent Projector
w/Meyer Görlitz Kinon Superior I F1:1.6 40mm

UKパテスコープ社が1930年代に市販を開始した200B映写機はその完成度の高さから評価が高く国外(フランスやドイツ)にも輸出されていました。こちらは独パテックス社が販売していた一台。英国仕様でダルメイヤー社製だったレンズがドイツ版ではメイヤー・ゲルリッツ社のものになっています。それ以外の基本スペックに変更はありません。

1930年代のパテ社系列製映写機としては最も正統派のデザインで、動作もリュクス映写機より安定していました。やや癖があるのがモーターベルトの扱いで、3本の内リールに直結した2本はクロスさせます。その部分さえ間違えなければまず映写に失敗することはない程使いやすい一台です。日本ではアルマ映写機の元になったことでも知られています。

2013年3月25日ドイツのイーベイで購入。紙資料が幾つか付属していました。まずはドイツ語の取扱い説明書。

後の2枚は戦後になってからのものです。左は1954年に独カールスルーエの写真店で修理を受けつけた際の控え。右はタイプ打ちされ手紙で、修理時にランプ交換までされてしまい費用が上がったことに対するクレームの書簡でした。実際には投函されず手元に残った…のでしょうが、戦後に一回メーカーに戻されメンテナンスも入った流れが浮かび上がってきます。

[メーカー名]
独パテックス社

[製造]
英国(レンズのみドイツ製)

[発売時期]
1933年〜

[シリアル番号]
110561 BC

[対応フィルム長]
100mリール

[対応電圧]
105〜130V

[ランプ]
110V200W

[レンズ]
Meyer Görlitz Kinon Superior I F1:1.6 40mm


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