トム・パワーズ Tom Powers(1890 – 1955) 米

サイン館・合衆国/カナダ/オーストラリア より

Tom Powers Mid 1910s Inscribed Postcard

1910年代初頭、モーリス・コステロ、アール・ウィリアムズ、ジョン・バーニー等と並んで初期ヴァイタグラフ社を支えた男優の一人。

『ワシントン・パークに面した窓』(A Window on Washington Park、1913年)よりチャールズ・ケント(右)と並んで
『美人タイピスト騒動』(Stenographer Troubles、1913年)より
タイピスト役のリリアン・ウォーカー(中央)と並んで向かって左
右端で後ろ姿を見せているのはジョン・バーニー
EYEデスメット・コレクションより
バイオスコープ紙1913年10月30日付付録の
ヴァイタグラフ社折込チラシより
フローレンス・ターナーと並んで

ヴァイタグラフ社には1911年から2年間在籍。その後英国に渡りヘプワース社短編に出演、フローレンス・ターナークリッシ―・ホワイト等と共演作を残しています。1910年代中盤に映画界を離れ舞台に専念していきました。

『深夜の告白』(1944年)より
『青い戦慄』(1956年)でヘンドリクソン警部を演じる(右から2番目)。右端にヴェロニカ・レイク、左から3番目の後ろ姿がアラン・ラッド

1940年代中盤、ビリー・ワイルダーの要請に応じ再度カメラの前に立ちます。復帰作となったのが1944年の『深夜の告白(Double Indemnity)』で、不実な妻(バーバラ・スタンウィック)に謀られ、保険金目当てで殺されてしまう夫役を演じました。その後もフィルム・ノワール(1956年『青い戦慄』)や西部劇(1949年『拳銃無宿』)、時代劇(1953年『ジュリアス・シーザー』)など幅広い作品に出演しハリウッド映画の黄金期を下支えしていきます。

サインは英国のコレクターが所有していたもので1910年代中頃、英ヘプワース期の一枚と思われます。

[IMDb]
Tom Powers

[Movie Walker]
トム・パワーズ