1920年代に市販されていたハンディサイズの35ミリフィルムビューワー。ポータブル式の幻灯機と見ることもできます。
側面の蓋を開いてフィルムを装着。正面の大きなレンズを見ながら光にかざすと拡大した静止画を見ることができます。パテ社はこのパテオラマ自体を組みこめる幻灯機「ココリコ」を同時発売していました。アダプターにパテオラマを置いて幻灯機に火を灯すと壁に画像が投影できるシステムでした。
パテオラマはベークライト製で、黒いフラットなデザインの廉価版が多く普及していました。手元にある機種はエンボス処理が施された上位機。デザインや色遣いに19世紀末アールヌーボー的な要素を見てとることができます。
フィルムは6本セットで売られていたようです。