情報館・雑誌(和書) より
「活動新人紹介號」と題された一冊でグラビア、新人紹介、新作紹介、筋書などを中心とした102頁の内容となっています。




エリッヒ・フォン・シュトロハイムの第一回監督作『アルプス颪(Blind Husband)』がユニヴァーサル経由で公開され話題を呼んでいた時期に当たり、新人紹介でシュトロハイムが取りあげられ、場面集でスチル紹介、さらに「エリック・ストロハイム氏の出世物語」の記事が掲載されていました。グラビア冒頭を飾るフランセリア・ビリングトン嬢も同作のヒロインでした。
同作に次いで評判が高かったのがゴールドウィン映画社の人情ドラマ『曲馬団のポーリー』で、4ページに渡る筋書、場面集でのスチル紹介、主演メー・マーシュのグラビアを掲載。





メイン企画の新人紹介には12人が登場。
- マーシャル・ニーラン [Marshall Neilan]
- シャーリ・メイスン [Shirley Mason]
- アルマ・ルーベンス [Alma Rubens]
- オリーヴ・トーマス [Olive Thomas]
- ユージン・オブライエン [Eugene O’Brien]
- H・B・ワーナー [H.B. Warner]
- ペギー・ハイランド [Peggy Hyland]
- キティ・ゴードン [Kitty Gordon]
- オリーヴ・テル [Olive Tell]
- ヴァイオレット・ヘミング [Violet Hemming]
- アラン・ドワン [Allan Dwan]
- エリッヒ・フォン・シュトロハイム [Erich von Stroheim]
現在でもそれなりに知られた名前が並んでいます。監督(ニーラン、ドワン、シュトロハイム)が三人含まれているのが興味深く、また見開きでアルマ・ルーベンスとオリーヴ・トーマスが並んで登場する凄い配置になっています。 その他日活新派劇『涙日記』の筋書きや國活の場面紹介、イタリア俳優(イリーナ・レオニドフ、トゥリオ・カルミナティ)紹介など発見の多い一冊でした。
