アリス・ヘシー Alice Hechy (1893 – 1973) 独

サイン館・ドイツ/オーストリア より

Alice Hechy Autographed Postcard

アリス・ヘシー孃は独逸人として生を受け幼少時の多くをベルリンで過ごし、後にこの地で芸術家のキャリアを踏み出し始めることとなつた。嬢を映画に連れてきたのはエルンスト・ルビッチ氏であつた。同氏が監督して最初に手掛けた数作で嬢は初めての映画出演を果たしていたのである。この後ゲオルグ・ヤコビ監督の『男なんてこんなもの』やその他多くの作品に出演、全てで成功を収めた。幾つかを上げておくと『古き掟』『男を求めた闘い』『ヴァリエテ』『発明家トビアス』『ルナパルクの人形』などがある。

「アリス・ヘシー」
世界映画辞典・1932年度版(フランク・アルノー編)

Alice Hechy ist deutscher Abstammung und verbrachte auch den größten Teil ihrer Kindheit in Berlin, der Stadt, wo später ihre Künstlei-laufbahn beginnen sollte. Ernst Lubit schbrachte Frau Hechy zum Film; in seinen ersten Filmen spielte sie ihre ersten Rollen. Später arbeitete sie bei Jakoby („So sind die Männer”) und wirkte in vielen anderen Filmen mit, die alle ein Erfolg für sie waren und von denen nur einige hier genannt seien: „Das alte Gesetz”, „Der Kampf um den Mann”, „Variete”‘, „Tobias Buntschuh”, „Die Puppe vom Lunapark” u. a.

Alice Hechy
Universal Filmlexikon 1932 (Europa),
Frank Arnau (Hg.), Berlin: Universal Filmlexikon GmbH, 1932


オッフェンバック未完の遺作として知られる『ホフマン物語』は奇想と呼ぶに相応しいエピソードから成り立っていて、その一つが自動人形オランピアとの恋物語を扱っていました。1916年に同作が最初に映画化された際、自動人形オランピアを演じたのがアリス・ヘシーでした。

1916年『ホフマン物語』(左)と1923年『古き掟』(右)より

両手を「前にならえ」よろしくちょこんと突き出しながらパタパタ小走りでやってくるコミカルな動きはインパクトがあります。さかのぼって前年の『ピッコロ嬢』ではルビッチとも共演、ドイツ初期映画に小気味の良さをもたらしていた女優さんでした。

1920年代になると成熟した、時にクセの強い妖艶な女性を演じるようになります。1923年の『古き掟』(E・A・デュポン監督)では純粋なヒロイン(マルガレーテ・シュレージェル)との対比で世俗の淫らさを際立たせており、短い出番にも関わらず記憶に残る役どころでした。

[IMDb]
Alice Hechy

[Movie Walker]


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください