28 & 35ミリ フィルム

28ミリ

1911年 – 『ロザリーの沈黙は金』

2024年4月入手

冒頭と結末のクレジット部が欠落。字幕無し。サラ・デュアメルによるロザリー短編連作の一つ(ロメオ・ボゼッティ監督作)。


1910年代初頭 仏ゴーモン社 ボビー君短篇

2022年6月入手

南仏マルセイユの配給会社から送付された缶入り。字幕無し。ルイ・フイヤード監督が始めた「ボビー君(仏語:Bébé)」連作の一つ。フイヤード監督が残した企画原案(仏国立図書館所蔵)に対応する作品がなく、シリーズが同監督の手から離れた後の作品の可能性が高い。ボビー君の実姉に当たるフォンフォンが共演。


35ミリ

1910年中盤 – ドイツ無声映画 タイトル不明(マックス・マック監督作品?)

ユーゴ・フリンクとマリア・オルスカが主演した1916年マックス・マック監督作『競走馬アダマント最後のレース(Adamants letztes Rennen)』と思われる作品の断章。


1919年頃 – 日本・新派悲劇断片

1910年代末の新派悲劇断片。布団で寝ている女性が年配女性から赤子を言見せてもらっている場面。菊池幽芳原作『己が罪』の可能性あり。


1920年代中盤 – 米国・シーク映画断章

ドイツ語字幕付き。砂漠で遊牧の民に追跡される男女の逃避行を描いた章段。現時点で未特定。


1925 – 『凸凹密輸人退治』 (グスタフ・モランデル)

デンマークの喜劇ユニット「フュー・オ・ビ(Fy og Bi)」が主演した喜劇連作の一作。ドイツ語字幕付き。同喜劇シリーズ常連のスティーナ・ベウ、リリィ・ラニが登場するパーティー場面。


1925 – 『あるじ』(カール・Th・ドライヤー)

UKコダック社による琥珀染色プリント。全7巻の内29~44分辺に相当する第3リール。


1925 – 『優秀長尺フイルム 時代劇 全壹巻』(愛和商会)

高木新平と明石潮(?)ではないかと思われる人物を配した一幕。境内で捕物に先行すると思われるやりとりが記録されています。


1928 – 『裁かるるジャンヌ』 (カール・Th・ドライヤー)

仏コレクター、アンドレ・ベルナール氏旧蔵の35ミリフィルム断片。別テイクから構成されたBネガティヴ(ドライヤー・ワークプリント)由来。


1932 – 『凱旋』(安藤太郎)

里見明を主演にした愛国映画より、主人公の殉死場面。東亞キネマの後継として設立され、短期間活動していた東活映画社による一作。


1936 – 『御存知鞍馬天狗 宗十郎頭巾』(仁科熊彦)

原作にはない南禅寺ロケによる剣戟場面を収録。


1939 – 『ロッパの大久保彦左衛門』(齋藤寅次郎)

彦左衛門による大蛸退治と大盥による登場の二場面を収録。


1939 – 『越後獅子祭』(渡辺邦男)

半四郎(長谷川一夫)が仇討をしている二人を阻止する場面、小陣(入江たか子)との再会などを中心とした編集。


1941 – 『櫻の國』(澁谷實)

三郎(上原謙)と新子(水戸光子)による浜辺での別れ話の場面を中心にした250メートル程の断章。


35ミリ (齣フィルムとして市販されていた上映用ポジ断片・特定完了分)

1915 – 『赤環/レッド・サークル』(シャーウッド・マクドナルド)

ルース・ローランドが初めて連続活劇に主演した一作で、予告編以外遺失したとされているもの。計32枚ほど。第11章「疑惑の種」後半のほぼ全体をカバーしています。


1920 – 『獅子奮迅』(ヴァイタグラフ社)

アントニオ・モレノ&ポーリン・カーリーを主人公に据えた15章仕立ての連続活劇より、主人公が船上の悪党団を追跡する場面。


1922 – 『若き日の夢』(W.S.ヴァン・ダイク)

ベッシー・ラブがおさげ髪の薄幸な少女を演じたメロドラマ作品。齣数は21コマ。孤児アン(ベッシー・ラブ)とその恋人ジミー(ギャレス・ヒューズ)が金網越しにやりとりしている様子と、ヒロインが生き別れになった母親(アイリーン・ハント)と再会する場面。


1923 – 『十誡』(セシル・B・デミル)

モーゼが海を割るエピソードの少し前の部分。3コマのみですが、エステル・テイラーを捉えたコマが2つ含まれていました。


1924 – 『猿飛の忍術』 (松竹下加茂)

計15枚ほど。四郎五郎一派が松竹蒲田から下加茂へと移ってから製作した初期の作品。霧隠才蔵(片岡童十郎)を被写体に据えた一連の流れと、四郎五郎演じる幸村が、同じく四郎五郎演じる猿飛佐助に命を下している場面。


1926 – 『猿飛カンター』

コマ数は40枚ほど。クララ・ボウの機嫌を取ろうとしたカンターがナタリ-・キングストンの横槍で失敗する場面と手荒なマッサージを受けている場面の二つが中心。


1926 – 『ロイドの福の神』(サム・テイラー)

コマ数は25枚ほど。下町娘ホープ(ジョビナ・ラルストン)との結婚を快く思っていない旧友たちが富豪青年(ロイド)を拉致し、結婚を思いとどまらせようと説得する場面以降に対応しています。


1928 – 『大道寺兵馬』 (仏生寺弥作)

河部五郎主演の時代劇。計21枚。仲間たちが官吏によって捕縛され一人山奥に逃れた主人公が無念の表情を浮かべている場面(4枚)+後半に主人公が山賊二人組に襲われる場面(15枚)。また脇役として出演していた澤田清氏と徳川良子さんと思われる齣がそれぞれ一枚ずつありました。